喀痰吸引等研修
基本研修・実地研修に加えてオンライン研修にも対応
キャリアアップセンターでは主に「喀痰吸引等(第1号、第2号、第3号)」の研修を⾏なっています。
基本研修・実地研修に加えてコロナ禍対応としてオンライン研修もご提供しています。
喀痰吸引等研修の概要
喀痰吸引(かくたんきゅういん)等研修とは、医療⾏為であり、医師と看護師等しか⾏うことのできない「たんの吸引(⼝腔内、⿐腔内、気管カニューレ)」と「経管栄養(胃ろう腸ろう、経⿐経管栄養)」を介護職員等が業務として実施できるように育成するための研修です。
基本研修と実地研修を修了することで、「認定特定⾏為業務従事者」となり、医師の指⽰及び看護師との連携のもと業として、たん吸引等を実施できるようになります。研修は不特定多数対象(第1号、第2号)と特定者対象(第3号)に分かれています。
第1号研修
実施可能な医療行為
喀痰吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部)、経管栄養(胃ろうまたは腸ろう・経鼻)
医療行為が行える対象者
不特定多数のご利用者
第2号研修
実施可能な医療行為
喀痰吸引(口腔内・鼻腔内)、経管栄養(胃ろうまたは腸ろう)
医療行為が行える対象者
不特定多数のご利用者
第3号研修
実施可能な医療行為
喀痰吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部)、経管栄養(胃ろうまたは腸ろう・経鼻)
医療行為が行える対象者
特定のご利用者(具体的には、筋萎縮性側素硬化症(ALS)またはこれに類似する神経・筋疾患、筋ジストロフィー、高位類髄損傷、延性意識障害、重症心身障がいどを患っている療養患者や障がい者)
活躍の場
介護老人保健施設、障がい者福祉施設、特別養護老人ホーム、訪問介護事業所など
〇現場から求められる介護職員になれる
自力でたんを出す事ができず、職員によるたん吸引が必要な方や、口から食事ができず経管栄養により栄養を摂る必要がある方の支えとなるスキルを習得。多様な利用者に対応できる技術で、現場で必要とされる介護職員を目指すことができます。
〇実践的な技術が身につく
講義・演習・実地研修で「たんの吸引」「経管栄養」の知識、技術を学びます。現場で実際に使われる機材を使用した演習や施設での実地研修により、実践的な技術を身につけることができます。
〇介護職員としてのスキルアップにつながる
「たんの吸引等」の専門技術を身につけることで、これまでより幅広い利用者に対応できるようになります。介護職員としてのスキルアップにもつながりますね。
ターミナルケア、看取り介護のニーズ増
⽇本の超⾼齢化社会は多死社会という新たな局⾯へ⼊っています。国⽴社会保障・⼈⼝問題研究所の「⽇本の将来推計⼈⼝」によると、2030年には65歳以上の⾼齢者は約3685万⼈(全⼈⼝の32%)に達し、年間死亡者は約165万⼈になります。死亡場所別に⾒ると、2030年には、終末期のケアを受けられない「看取り難⺠」と呼ばれる⽅が約47万⼈(28%)に達すると予想されております。そのため、看取り介護のニーズが⾼まっているのが現状です。
第1号・第2号研修とは
喀痰吸引等研修の基本研修は講義と演習に分かれており、医療に関する基本知識を学ぶだけでなく、人体模型を使用して実際の器具の扱い方などを演習します。
第1号研修では、合計50時間の講義を受けなければならず、基本研修の修了時には知識の確認のための筆記試験を受け、合格する必要があります。
基本研修の演習では、看護師などの指導のもと痰の吸引などの治療練習を行い、十分な治療技術が身についた方から実際に勤務先で実地研修を行っていきます。
第1号研修の全課程修了後、都道府県に「認定特定行為業務従事者」の認定申請を行い、認定証の交付を受けた方が「登録特定行為事業者」の登録を受けている事業所で、不特定多数の方に治療を行うことができます。